※より多くの表現者との挑戦のため、募集期間延長します※
国内外でノンジャンルの作品創作をし、発表し続けてきたUtervision Company Japanが、2月に北区文化振興財団の共催事業として新作の上演を行います。コロナ禍にあっても表現者の作品創作と上演の場を維持をするため、外部から参加者を公募し、作品の創作、上演を行います。表現者、8名を選抜。奈良時代に消滅したと言われる「散楽」を復活させた「現代散楽」の演奏家たちと音楽家の笠松泰洋、太田豊、ジャグラーの森田智博、ダンスアーティストの美木マサオ、人形遣いの佐次えりな、Utervision作品の常連俳優陣と共に作品を創作。
テーマは、「浮彫=物事の本質をはっきりと認識できる形で示すこと」
一線で活躍するプロと共に「表現者が集い、提案、実験、対話し、作品を創造する場」です。また、今後の海外公演や来年度の本公演へ出演のチャンスもあります。ぜひこの機会に、他とは違うUtervisionならではの、ジャンルを越えた本気の創作に関わってください!
◆募集対象
18歳以上の責任感のある表現者。俳優・ダンサー・人形遣い・マイム・サーカス関係・一般の方等、ジャンルは問いません。
◆期間
2021年2月22日(月)~28日(日)
・リハーサル
2021年2月22(月)~25日(木)全日10:00~18:30を予定
・本番(3日間)
2月26日(金)20:00 *生ライブ配信あり (本番の前にリハーサル有り)
2月27日(土)14:00/19:00
2月28日(日)13:00
全4ステージを予定
コロナ感染拡大防止対策のため、2ステージのライブ配信を予定、会場では客席数の制限をかけ上演を行います。また、アーカイブの有料配信も行います。
◆内容
タイトル「浮彫」(仮題)
少数民族のモン族の口伝の物語をベースに、仮面やパペットのパーツ、三人遣いの操作手法、光と影を遣い、音楽家や振付家と共に表現の模索をします。
この創作プロセスは、HPやSNSを通して広く開示をします。
◆共に創作する表現者
台本・演出・パペット:佐次えりな
音楽:笠松泰洋・太田豊
生演奏:現代散楽
振付:美木マサオ
◆募集人数
8名程度
◆会場
北とぴあ ペガサスホール
〒114-8503 東京都北区王子1丁目11-1
東京メトロ南北線 王子駅 5番出口 直結・京浜東北線 王子駅 北口徒歩2分・都電荒川線 王子駅前 徒歩5分
◆参加条件
原則として全日程に参加できること。
心身ともに健康であること。
創作を前向きの面白がれること。
観客がいてこその表現、上演であることを理解し、集客の努力ができること。
◆応募方法
メール、または郵送にて
・A4一枚にまとめた簡単な経歴書(バストアップの写真、連絡先)
をお送りください。
・応募した理由を簡単にメール本文にお書きください。
◆選考
書類審査のみ(必要があれば、面談の可能性あり)
◆参加費
35,000円(5日間の創作と本番3日間含む)
◆締め切り
1月31日必着
◆問合せ
Utervision Japan(ウータビジョン ジャパン)
TEL:080-6687-6742
HP:http://utervision-jp.jimdo.com
◆応募書類送付先
※Eメールまたは郵送にてお送り下さい。
Eメール:件名「浮彫」として、書類データを添付し下記アドレスまでお送り下さい。
郵送:〒114-0003 東京都北区豊島5-3-13
東京都北区文化芸術活動拠点ココキタ3-I
Utervision Company「浮彫」宛
◆共催
(公財)北区文化振興財団
◆後援
特定非営利活動法人 種のアトリエ
◆協力
安井清子(モン語翻訳)
スタッフプロフィール
●笠松泰洋 / 作曲家
1960年福井市生まれ。東京大学文学部美学芸術学科卒業。作曲を故三善晃、ピアノを故ゴールドベルク山根美代子、オーボエを故岩崎勇の各氏に師事。室内楽からミュージカル、オペラまで幅広く作曲して発表。また、故蜷川幸雄作品をはじめとする演劇、森山開次や平山素子のダンス作品、映画・テレビの映像作品等に数多くの音楽を提供している。平成30年度文化庁文化交流使に選ばれる。オーボエとオーボエ系民族楽器(ズルナ、メイ)を演奏し、様々なレコーディングやライブに参加、また、新オリエント楽派、桜バンドのメンバーとしても活動している。クリスタルアーツ所属。
●太田豊 / Utervision Company Japan音楽家・雅楽演奏家
日本の伝統芸能の一つで「世界最古のオーケストラ」ともいわれる雅楽の演奏家。元宮内庁式部職楽部首席楽長安齋省吾氏に師事し、横笛・琵琶・左舞を専門とする。東京藝術大学音楽学部雅楽専攻卒業。また一方で、Alto Sax・Guitar・DAW・おりん・自作のオリジナル楽器など様々な楽器を用いて創作活動を行う。和と洋、異なる二つの音楽を自己の身体に落とし込み、様々な文化が混在する現代の「日本音楽」を模索している。
●森田智博/ジャグリングパフォーマー
高校時代にジャグリングを始め、卒業後は沢入国際サーカス学校に入学し、在学中にジャグリングの全国大会(JJF)の個人部門で優勝する。以後ダンスやマイムなど、さまざまなパフォーマンスを学びながら独自のスタイルを確立し国内外のフェスティバル、イベント、舞台、メディア等さまざまなシーンで活躍。
●美木マサオ / Utervision Company Japan 振付・ ダンスアーティスト
早稲田大学在学中に劇団SALAD JELLYに入り、芝居とダンスを融合した作品に出演・振付・演出等で参加。その後、舞台を中心に活動し、様々な方面の演出家・振付家の作品に出演。バックダンサーやCM出演、また舞台の振付などでも活躍。 2008年4月~2009年3月 伊藤キム氏の率いるカンパニー『輝く未来』に所属。その後フリーとなり、言葉やモノを使ったダンスアート作品を作り、時にユニークに、時に詩的に、生きる葛藤を表現している。身体表現のWSにも定評があり、ダンサーだけでなく、俳優、子供、障がいのある方など、様々な方を対象に行う。東京大学教育学部授業「創造性の心理学」ゲスト講師。
●佐次えりな /演出家・俳優・人形遣い・Utervision Company Japan代表・NPO法人 種のアトリエ代表理事
蜷川幸雄の舞台を中心に俳優活動を重ねた後、芸術集団「Utervision Company Japan」を設立し、日・仏・英を中心に世界中で作品を発表。フィギュア・シアターを取り入れ、身体表現とパペットを組み合わせた独創的な作風を確立する。チェコ国立芸術アカデミーDAMU講師 沢則行に人形デザインを教わる。Sandglass Theaterで舞台芸術および人形操作をEric Bossに師事。2013年より、創作ワークショップ「種のアトリエ」をスタートし、経験を問わず、あらゆる年齢の参加者を対象に創作の楽しみを伝える。2015年にこの活動を法人化し、「NPO法人 種のアトリエ」設立。2015年からAPEX (ASEAN Puppet Exchange) に参加し、ASEAN諸国のアーティストと共同創作活動をスタート。2016年秋から「子どものためのパペットシアター」を品川区で始め、上演を継続している。2016年からラオスに滞在し、「少数民族の精霊信仰」をリサーチ。
2018年、国際交流基金アジアセンター 助成・ アジアフェローシップを受けて、ラオス人と共に「精霊信仰」をテーマに「ここに光あれ」を創作上演。帰国後、東京北区文化芸術拠点ココキタにアトリエを移し、世界中の人々と切磋琢磨する「唯一無二の創作と上演」に重きを置いた活動を国内外で続けている。2019年、台本構成、演出した作品「Kandata ~犍陀多~」 が、Eazees International Women’s Theatre Festivalに、日本人で初めてノミネートされる。
●Utervision Company Japan / ウータビジョン カンパニー ジャパン
2011年にフランスのアヴィニョンにて旗揚げ。それ以降、日・仏・英・東南アジアと世界各地で作品を上演。様々なジャンルのアーティストが、国境を越えて所属。
Uterは子宮、visionは視覚、先見の意。その2つを合わせた造語から、全てを包み込み、生み出す集団でありたいと命名。
フィギュア・シアターを作品に取り入れ、パペットと身体表現を組み合わせた作風を確立し、独創的な作品を次々と発表。2015年に、世界中のアーティストとの協働創作を開始し、唯一無二の作品創作と上演に重きをおいている。また、作品創作と並行して、表現者と一般の全ての人を対象にした創作ワークショップを開催。コミュニケーションとイマジネーションの無限の可能性を伝えている。
◇現代散楽とは
奈良時代に大陸から渡来した幻の芸能「散楽」を、当時の様子を描いた正倉院「弾弓散楽図」や「信西古楽図」からそのエッセンスを読み解き、現代に変換して生まれた「現代散楽」。笛・笙・和太鼓・トルコの絃楽器サズ・サックス・バイオリン・仏具おりんなど、古今東西の多彩な楽器が奏でる〈新たなシルクロード音楽〉と〈超絶技巧のジャグリングパフォーマンス〉、〈上質な声で語る物語〉とが渾然一体となる独自の舞台が各地で好評を得ている。2019年東大寺大仏殿にて演奏
出演
太田 豊〈笛・サックス・おりん〉
豊 剛秋〈笙・バイオリン〉
大平 清〈サズ〉
坂本 雅幸〈和太鼓〉
森田 智博〈ジャグリング〉