お笑い芸人のバイク川崎バイク(42)が、25日深夜放送のテレビ朝日「ネオバズ!2分59秒」(水曜深夜0・20)に出演。プレッシャーによる心身の疲労から、一時期芸能活動を完全に休止していたことがあると明かした。 人間の集中力が持つとされている「2分59秒」で自分の思いを主張する番組。バイク川崎バイクは「お笑いをやめたときに出会った3つの言葉」というスピーチを発表した。 芸人を辞めていた期間があることについては「あんまり人に言ってない」という。芸歴7~8年目の30歳のときだといい「今でこそ元気でやってますが、12年前、7カ月間お笑いを完全にやめていた時期があります。やめたというより逃げたに近いです」と打ち明けた。 芸人を離れた理由については「将来が不安すぎた」「売れるわけがない」という悩みから、心が疲れてしまったためだという。この期間は、自宅とコンビニを行き来する以外は完全に引きこもっていた。 心を病んでしまったこの期間に「救われたい」という思いから、ネットで「名言」を読み漁ったという。この日はその中で響いた3つの言葉を紹介した。 最初に「鏡は先に笑わない」という言葉を紹介。「人間関係も同じで、自分が笑うと相手も笑うし、自分が怒れば相手も怒る。この言葉を見て、家にいるときでも口角だけは上げるようになりました」と語った。 続けて「3億円ほしいですか?」とMCの千原ジュニアに質問。「ほしい」というジュニアに「では代わりに両目をいただいてもいいですか?」というと、ジュニアは拒否した。このことから「あなたはすでに3億円の価値を持っているんです。ということに感動しました」と、この問いが心に響いたといい「いささか詭弁ではありますが、当時は刺さりに刺さった。元気に生きているだけでええやんかって」と前向きになれたという。 最後に紹介したのが「見ているお湯はなかなか沸かない」という言葉。「やかんにお湯を沸かそうとして、ジッと見ていても沸かないけど、洗濯や掃除などをしていると、いつの間にか沸いている。悩み事も同じで、いろんなことをしていたらいつの間にか解決してるよ、ということ」と意図を明かした。 バイク川崎バイクはこの言葉通りに、悩みについて考え続けるのではなく、映画を見たりゆっくり過ごしたり、別のことをして過ごしているうちに「心が軽くなっていって、もう一回お笑いをやってみようかという気分になりました」という。 「また、コロナが始まったときには、全く違うことをやってみようと、緊急事態宣言中に小説を毎日書いていました」と小説投稿アプリに毎日掲載していたことを告白。「評判がよく、ありがたく小説、ドラマ化した。まさにコロナというのを見ずに、ほかのことをした結果なんです」と力説し「みなさんも時には逃げてもいい、口角を上げて、悩みというやかんを見すぎないようにしたらいいと思います」と悩みを抱える人に向けて呼びかけた。