実写映画『鋼の錬金術師』でアルフォンス役を演じる声優が発表された。
アルフォンスは山田涼介(Hey! Say! JUMP)演じるエドの弟で、「人体錬成」の代償として身体を失い、鎧に魂を定着させて一命を取り留めたというキャラクター。劇中では全編にわたってフルCGで描かれている。
『鋼の錬金術師』 ©2017 荒川弘/SQUARE ENIX ©2017 映画「鋼の錬金術師」製作委員会
アルの声優に起用されたのは水石亜飛夢。1996年生まれの水石は、これまでに舞台『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』やドラマ『牙狼<GARO> -魔戒ノ花-』、映画『武曲 MUKOKU』などに出演している新人俳優だ。
水石亜飛夢はCGでアルを制作するためのモーションキャプチャーを演じる役者を選出するオーディンションに参加。100人を超える参加者からスタンドインに選ばれ、その演技の完成度の高さからそのまま声優にも起用されたという。
曽利文彦監督は水石の起用について「水石くんは、山田くん演じるエドと演技を交わすCGアルのスタンドインとしてオーディションで選ばれました。撮影前はCGアルの声優は水石くんではなく、別の方をイメージしていました。ただ撮影が進むにつれ、彼のスタンドインとしての演技があまりに素晴らしく、特に兄弟喧嘩のシーンを撮影したとき、山田くんと水石くんの絶妙なコンビネーションを見て、アルの声優は水石くんで行こうと決めました。ですから、今回の大抜擢は、水石くんが実力で勝ち取ったものです」とコメント。
さらに「アニメ版アルの声優の釘宮さんが実写映画をご覧になり、映画はもちろん、水石アルを大絶賛してくださったので、水石くんと一緒に飛び上がるほど喜び、私たちの判断が間違っていなかったことを確信しました」と明かしている。
また原作者の荒川弘も水石について「エドとアルの二人の兄弟がそこにいました。胸を打つ素晴らしい演技でした。撮影中はアルの代役という立場でありながら、山田さんとの掛け合いがとても素晴らしいかったことから起用に繋がった。まさにアメリカンドリームのようなストーリーです。青年に成長したアルは、きっとこんな声になるんだろうなって思います」と太鼓判を押している。
ウィンリィ役の本田翼、アルのビジュアル ©2017 荒川弘/SQUARE ENIX ©2017 映画「鋼の錬金術師」製作委員会
エンヴィー役の本郷奏多、ラスト役の松雪泰子、グラトニー役の内山信二 ©2017 荒川弘/SQUARE ENIX ©2017 映画「鋼の錬金術師」製作委員会
12月1日から公開される『鋼の錬金術師』は荒川弘による同名映画の実写版。キャストには主演の山田に加え、本田翼、ディーン・フジオカ、松雪泰子、佐藤隆太、大泉洋らが名を連ねている。同作は10月25日から開幕する『第30回東京国際映画祭』のオープニング作品として上映される。