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盆栽のイメージ変えたい 来月23日公開の高松市舞台の映画「けっこい盆栽」大橋監督インタビュー

AuditionTV 編集部

香川県高松市特産の松盆栽をテーマにした映画「けっこい盆栽」が5月23日に高松市で公開となります。
「地方創生」をテーマに掲げて、映画作品を手がけている大橋孝史監督の新作であり、主要人物にAKB48の行天優莉奈さん(観音寺市出身)と故大平正芳元首相(同)のひ孫・大平ひかるさんが起用されました。

ー「けっこい盆栽」あらすじー
行天さんが演じる盆栽が大好きな少女"美咲"と、大平さんが演じる100年以上続く盆栽園の娘"葉月"が物語の軸となっています。夢に向かって突き進む美咲と、盆栽を良く思っていない葉月が成長する姿を描かれています。

ー今回の作品のロケについてー
ロケは美咲の出身地という設定の女木島をはじめ、栗林公園や屋島山上など、高松の美しい風景の中で行われました。桜が咲く時季と重なったのもうれしい偶然です。うどんや骨付鳥など香川のグルメを登場させました。

ーなぜ盆栽をテーマにしましたか?ー
「高松の盆栽は海外で注目を集めています。しかし、地元の若者には知名度が低いと感じたのが理由です。この映画作品を通し「盆栽はお年寄りが楽しむもの」というイメージを変えたいと考えています。若い世代の子たちが地元の盆栽文化に誇りを持つようになれば、生産者の事業継承にもつながります。

ー「けっこい盆栽」についてー
今年の12月に東京(秋葉原)で企画するご当地映画のイベント「ふるさと映画祭」で上映をする予定です。
この映画祭は外務省の協力で米ロサンゼルスでも開催が決まっており、今後アジアの国々にも働きかけたい。今作は日本各地の映画祭にも出品する予定で、国内外の人に見てもらえる。

ー大橋監督から県民へ一言ー
「今ある地域資源を次世代に残したいです。この作品を通じて日本の未来を元気にする意識を共有してもらえたらうれしいです。」

大橋監督は、日本各地で「地方創生」をテーマとした映画作品を多数制作しています。
そのきかっけは、熊本県の自治体の依頼でPR動画を作ったことでした。ふるさと納税がアップするなど地元の人が喜ぶ姿にやりがいを感じたそうです。
それ以降、観光振興や地域活性化を目的に映画製作を続けているとのことです。登場人物には撮影地ゆかりのアイドルらを起用しているのも特徴です。
(おおはし・たかふみ 1974年生まれ。埼玉県出身。映画「父と暮せば」、実写版「火垂るの墓」でプロデューサーや企画を担当。)

(四国新聞・2024/04/22掲載記事)https://www.coolkagawa.jp/news/entry-3625.html

ふるさと映画祭

2023年12月8日(金)~12月10(日)

秋葉原UDXシアター/富士ソフトアキバシアター