動画配信サービス「AbemaTV」で2016年4月の開局以来初となる、企画から脚本まで完全オリジナルの連続ドラマ第1弾として『#声だけ天使』が来年1月より10週にわたり配信されることが明らかになった。「AbemaTVオリジナルドラマ進出記念作品」と銘打ち、地上波ドラマ作品と並ぶ本格的な制作体制で、総製作費3億円以上をかけて臨む。
本作は、アニメの聖地、東京・池袋を舞台に、声優に憧れ上京してきた主人公・ケンゾウと同じ志を持つ4人の仲間の、友情と純愛、挫折と希望を描く青春群像劇。劇作家・演出家・劇団扉座の座長であり、『スーパー歌舞伎IIワンピース』など、数々の舞台やドラマを手掛ける横内謙介氏が脚本を書き下ろした。夢追う若者の葛藤や想い、また純愛へのひたむきさといういつの時代も人の心を動かすテーマに、声優という現代の人気職業の切り口と、 “声”や“言葉”の力というエッセンスを入れ、若者のリアルな姿を映し出す。
主人公・ケンゾウを演じるのは、約1000人のオーディションの中から選ばれた亀田侑樹。本作で初の主演を務める。ケンゾウが“声”を届けたことをきっかけに恋をするさくら役には、モデル・女優として活躍する仁村紗和。そのほか、ケンゾウをとりまく仲間、筋金入りのアニヲタ・コミュ障・引きこもりのシンジ役に映画『怒り』で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した佐久本宝、ボーイッシュな声を得意とするサディスティック少女・茜役に松本妃代、かつてはアイドル志望だったロリ声の不気味なおばさん、しのぶ役に山口景子、元エリートエンジニアで離婚調停間近の45歳、寺本役に久ヶ沢徹らの出演が決定。この“何者でもない夢追う5人”が、ボイスサービスサイトを立ち上げ、さまざまな壁にぶち当たりながらもあきらめず、“声”を通じて心を通わせ、見返りを求めないまっすぐな純愛を育んでいく。
原作・脚本横内氏は「作家として、こんなやりがいのある話に巡り合うことは二度とないだろうと思い、このチャレンジに参加させていただく決心をしました。オリジナルで勝負できるこの機会に、声や言葉と深く関わって来た劇作家として、特別な思いを込めました。この創作に全身全霊でぶつかれたことをとても幸せに思い、少しでも多くの方にこの作品を見て頂きたいと願います」と、コメント。
監督を任された尾形竜太氏は「藤田晋社長(本作のエグゼクティブプロデューサー)に監督の依頼を受けた時、AbemaTVドラマでやりたいことが、パンクで面白いなと共感しました。どうせパンクにやるなら、もう二度とやれない事をやってやろうと、メジャーキャスティングを一切やめて主役から全てオーディションで選ばせてもらいました。今までのセオリーにない作り方は芝居に、映像に、そして『物語』として残せていると自負しております。視聴者の皆様、どうぞ遠慮なくツッコミコメントをガンガン入れながら楽しんでください!」と、呼びかけている。
主演の亀田は「声の力を誰よりも信じ、どんな時でも前向きに突き進む。そんなケンゾウを愛していただけるように頑張りたいと思います」。ヒロインの仁村は「さくらと一緒に私自身も成長していけると思っています。劇団のように、出演者スタッフみんなで意見を出し合いまごころ込めて作っています。それぞれの人生の選択を最後まで観ていただけるとうれしいです!」と、それぞれ意気込みを語っている。
藤田氏は「今回、最高の脚本とオーディションで選びぬいた妥協のないキャスティング、“純愛”“青春”という普遍的なテーマで、若者をはじめ幅広い世代の視聴者を魅了する作品として、みなさまに楽しんでいただけることを期待しています」と、成功を期す。