芸人じゅんいちダビッドソン｜山を買うほどハマったソロキャンプで仕事に変化が［インタビュー］

キャンプ飯を愉しく作るために考えた念願のマイブランド“ダビッディ”と。

じゅんいちさんのキャンプの基本形式は、“ソロ”だ。芸人仲間との“焚火会”が原点とのことだが、そもそもどこに惹かれたんだろう？「焚火会では各自がソロキャンプにいそしみながら、時々話したり料理をシェアする以外何をするでもなく過ごして、その絶妙な距離感に加え、何より時間の流れ方が贅沢だと思ったんです。それは完全なソロでも同じこと」天衣無縫な人柄ゆえの数々の失敗談にちなみ、仲間から愛情を込め“へたキャン”と揶揄されることもあるじゅんいちさんだが（知らないうちに風でテントが飛ばされ、振り向いたら“家”がなかった！ということもあったらしい）、キャンプの魅力の本質を突くかのような率直かつ柔軟な捉え方や行動力は、むしろ上級者を思わせる……。「いやいや！手際も最近は上達したんです。ギア選びやパッキングも確かだし、料理も美味しそうでしょ！」などと周囲を笑わせつつ、自身のスタイルについて、こう話してくれた。「ソロキャンプの魅力は制約がないこと。ゴミや火の始末とか最低限のルールはあるけど、それさえ守ればすべて自己流でいいんです。料理が面倒なら出来合いの惣菜を食べてもいいし、椅子だけ出してぼーっとして、車で寝たっていい。テントで映画やTVを観るのもありだと思う。一人だから失敗するのも自由。今日も、たまたま肉が食べたいと思ったから焼いただけです」教科書通りに振る舞って苦痛になるのはナンセンス。こうしたキャンプの魅力は本業のネタ作りにも作用し、以前にも増して仕事が充実したという。「じゅんいちダビッドソン」にとってキャンプは、不可欠の存在らしい。その日の気分でさまざまな料理を作る。お気に入りのギアを使い、時間を気にせずのんびりと。完成までの過程もキャンプ飯の醍醐味だ。美味しい料理を作って食べるためにはまず“火”がいる。原初の森で火をおこすのには苦労を伴うが、それが何よりの愉しみでもある。オリジナルブランド「Daviddy（ダビッディ）」の鉄製フライパンは国内初の、把手と本体が溶接された一体構造。小ぶりな20cm径でソロキャンプに最適。（￥5,000）取材当日のキャンプ飯は「豚ロースのソテー・青唐辛子のせ」。豚肉の脂が青唐の辛味を中和し、美味！アウトドアで味わうビールは格別！テント設営→火おこし→調理の苦労が報われる瞬間だ。サロンメンバーから贈られた、自身の生誕年に製造されたコールマンのランタン。高知県の老舗「黒島」の包丁は頑丈で使いやすく、切れ味抜群。愛用している。