8月最初の北米映画市場は、トップ10の興行収入が5月以来最も低い水準となり、再び衰退傾向のようです。オスカー俳優のブラッド・ピット(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」)が主演し、デビッド・リーチ(「デッドプール2」)が監督を務めた、ソニーの「ブレット・トレイン」は、週末3日間で興収3010万ドルをあげ、首位を獲得しました。「ゴールデンスランバー」の伊坂幸太郎氏の小説を映画化した同作は、京都行きの超高速列車を舞台に、剣や銃を手にした殺し屋たちが戦うアクションコメディ。日本の俳優陣も出演しており、真田広之(「MINAMATA ミナマタ」)、マシ・オカ(「MEG ザ・モンスター」)らが顔をそろえています。 【フォトギャラリー】「ブレット・トレイン」殺し屋たちの強烈ビジュアル ワーナー・ブラザースのスーパーヒーローアニメ「DC がんばれ!スーパーペット」は、2位にランクイン。公開館数を増やしたものの、興収は1120万ドルで、先週末から50%減少しています。ドウェイン・ジョンソンとケビン・ハートが声優を務めた同作の累計興収は、2週目にして、製作費9000万ドルの半分にしか到達していません。ユニバーサルのサスペンススリラー「NOPE ノープ」は興収800万ドルを記録し、3位となりました。 トップ10入りした唯一の新作は、ユニバーサルの「Easter Sunday(原題)」。「だめんず・コップ」シリーズのジェイ・チャンドラセカール監督が、スタンダップコメディアンの休日の家族だんらんを描き、興収520万ドルをあげました。